このガイドの内容は次のとおりです。
今後1年間、Turnitin管理者向けに、D2LにおけるLTI 1.1統合からLTI 1.3統合への移行に関するベストプラクティスについて定期的にお知らせします。 先に進む前に、D2L Brightspaceで使用可能なTurnitin統合が2つあることに注意してください。より広範に使用されている、D2L BrightspaceがTurnitinと共同開発したV2カスタム統合(TurnitinのFeedback StudioをD2L課題ワークフローに直接統合する)と、LTI統合(TurnitinのPeerMarkワークフローをコースで使用したいインストラクタがコンテンツ経由でアクセスする)です。 D2L Brightspace環境では、両方の統合が有効になっている場合と、そうでない場合があります。 どの統合が有効になっているかを確認するには、D2L Brightspace管理者に問い合わせてください。
LTI 1.1統合が有効になっている場合、既にお伝えしましたが、D2L BrightspaceはLTI 1.3ツールをサポートしていることを強調し、ユーザーが外部ツールをLTI 1.3統合に早期アップグレードするようにクライアントに推奨してきました。 そのため、TurnitinはD2L Brightspaceと協力し、PeerMarkワークフローのLTI 1.1統合と置き換え可能なLTI 1.3 統合を提供しています。 これらの移行推奨事項と今後のコミュニケーションは、LTI 1.1統合をLTI 1.3にアップグレードする場合にのみ適用され、V2統合には適用されないことにご注意ください。
LTI 1.1からLTI 1.3への移行に関して、考慮事項がいくつかあります。 特に重要なポイントは、サポート終了日がまだ発表されていないため、各機関で内部のレビュー要件や学期に合わせて最適なタイムラインを個別に作成できるということです。
所属機関で万全の体制を整えて、移行時に予想される変化に対応できるようにご協力ください。 以下のページでは、ベストプラクティスを概説し、機関で変更を行う際に必要となる内部の会話(テスト、ロールアウト、サポートの提供など)に役立つサポートドキュメントを提供します。
この変更に関しては、変更の技術的な部分に関する側面とポリシーに関する側面の両方を考慮する必要があります。
推奨されるワークフローの例を次に示します。
ステージ1: 検証
サイバーセキュリティ部門やIT部門が、本番環境にLTI 1.3を導入する前、または利害関係者と協議する前やその他の作業を行う前に、LTI 1.3の統合を検証したいと考えている場合があります。
そのため、サイバーセキュリティ部門やIT部門の担当者に連絡し、検証プロセスに必要な情報や時間(テスト環境またはステージング環境での初期テストや本番環境へのデプロイに影響するため)を確認しなければならないことがあります。 サイバーセキュリティ部門やIT部門で必要となる可能性があるTurnitinのドキュメント:
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SOC 2監査報告書(リクエストに応じて入手可能)
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自主的製品アクセシビリティテンプレート(VPAT)
ステージ2: テスト
D2L Brightspace管理者でない場合は、統合の検証が完了したら(必要に応じて)、サポートスタッフに連絡し、テスト環境またはステージング環境(該当する場合)におけるLTI 1.3統合の設定とテストについて話し合うことをお勧めします。 複数の管理者がいる場合は、この件について他の管理者とも話し合うようにしてください。 このような話し合いやテスト自体を円滑に進めるために、以下を実践することをお勧めします。
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D2L Brightspaceテスト環境またはステージング環境がある場合は、どのTurnitinアカウントがLTI 1.1統合に接続されているかを確認します。 テスト環境またはステージング環境と本番環境で同じTurnitinアカウントIDを使用することはお勧めしません。
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テスト環境またはステージング環境と本番環境でLTI 1.1統合に同じアカウントを使用している場合は、turnitin.com(またはturnitinuk.com)にログインし、テスト環境またはステージング環境用にLTI 1.3統合用の新しいサブアカウントを設定します。
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テスト環境またはステージング環境でLTI 1.3の統合を完了します。 テスト環境のLTI 1.1統合で別のTurnitinアカウントを使用し、新しいアカウントIDを設定する必要がなかった場合は、LTI 1.3のデプロイで「リンクの自動移行(Auto Migrate Links)」を必ず有効にしてください。 LTI 1.3をテスト環境またはステージング環境に統合する手順は、本番環境にインストールする手順と同じです。
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テスト環境にLTI 1.1が統合されている場合、テスト中の混乱を防ぐためにLTI 1.1のリンクを非表示にすることができます。 ツール自体を削除する必要はありません。
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LTI 1.3課題を作成します。 インストラクタが担当のクラスで実際に使用するワークフローに基づいて作成してください。 また、部門またはインストラクタに確認し、特別なユースケース(および独自のワークフロー)がある場合は、それもテストしておくようにしてください。
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学生として課題を提出します(Test Studentを使用して提出)。
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テスト環境でのLTI 1.1統合に本番環境と同じアカウントIDを使用した場合、過去のLTI 1.1課題へのアクセスをテストすることはできません。 LTI 1.1統合で使用したIDと同じTurnitinアカウントIDをLTI 1.3統合でも使用して表示する必要があるため、このテストは本番環境で行う必要があります。 このテストは、コースレベルで行うこともできます。 テスト環境でのLTI 1.1統合に本番環境とは異なるアカウントIDを使用した場合は、過去のLTI 1.1課題へのアクセスをテストできます。 また、過去のLTI 1.1課題を新しいコースにコピーする場合、過去のLTI 1.1課題を新しいLTI 1.3課題に変換するテストも実行できるようになります。
- LTI 1.3統合が完了したら、「外部学習ツール(External Learning Tools)」、「ツールリンクの管理(Manage Tool Links)」(レガシー)に移動し、LTI 1.1ツールリンクを削除して、新しいLTI 1.1課題を作成できないようにします。ただし、ツール自体はユーザーが利用できるようにしておき、過去のLTI 1.1課題にアクセスできるようにします。
また、テストを支援するために、次のドキュメントが役立つ場合があります。
ステージ3: 準備
Turnitinにはサポートドキュメントが用意されていますが、所属機関で独自のサポートドキュメントを用意したいと考える場合があります。 サポートドキュメントの作成を検討する場合は、トレーニングスタッフやインストラクショナルデザイナーと協力することをお勧めします。 以下で、ガイダンスとして利用できる、ヘルプページへのクイックリンクをいくつかご紹介します。
ステージ4: 利害関係者の調整
すべての技術テストとドキュメント作成が完了したら、D2L Brightspace環境でいつLTI 1.3を実装し、LTI 1.1の使用を停止するかについて、 以下のような各利害関係者と話し合ってください。
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部門長
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ライティングセンター部門/スタッフ
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インストラクショナルデザイン部門/スタッフ
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アカデミックインテグリティ部門/スタッフ
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学生サポート部門/スタッフ
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教員会議メンバー
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図書館スタッフ
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その他
または、所属機関のポリシーと手順によっては、検証およびテストと同時にこのステップを開始できる場合があります。
利害関係者の期待を維持することが重要です。 今回の変更は、インストラクタがすべての課題を作り直さなければならないような大きな混乱を招くことはありません。 提供される管理者向けFAQには、ユーザーに直接関係する可能性があるすべての機能の改善と停止がリストされています。 このドキュメントは、利害関係者の期待を維持し、利害関係者との話し合いで取り上げられる可能性のある以下の質問に対して回答を提供する上で非常に役立ちます。
ディスカッションには次のような質問を取り入れてください。
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年度内で、変更を行うのに最適な時期はいつですか?
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変更について、インストラクタ、インストラクショナルデザイナー、サポートスタッフにどのように伝えるとよいですか?
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今回の移行で学生のワークフローが変わることはありませんが、学生に移行について連絡する必要がありますか?
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過去のコースの課題はどうなりますか? D2L Brightspaceから引き続きアクセスできますか?
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記録の保持についてはどうですか? データが失われることはありますか?
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今回の移行により、インストラクタ/スタッフにどのような作業負担が増えますか?またそれをどのようにサポートすればよいですか?
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最初は全員に公開しますか、それとも少数にだけ公開しますか? ソフトローンチにしますか?
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ユーザーからのフィードバックを得るためにQ&Aセッションを行う必要がありますか?
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変更前に、学生とインストラクタのためにどのようなリソースを準備する必要がありますか?
ステージ5: デプロイ
今回の移行を支援するために、Turnitinは以下のような包括的なリソースリストを提供します。